ガンステッド・テクニックについて
カイロプラクティック・ガンステッド・テクニックは、土台がしっかりした建物は耐久性、耐震性に優れているように、人間の身体も土台がしっかりすることにより構造的に優れているという考えに基づいています。
ほんのわずかな土台のゆがみが、建物全体の大きなゆがみを生じる原因となるように、人間の身体も土台の少しの歪みが身体全体の大きなゆがみの原因になってしまいます。
いわば、人間の身体の土台が骨盤にあたり、骨盤が安定していると脊柱は最もバランスのとれた状態を保つことができます。
Dr.ガンステッドは、「脊椎のどこのレベルにおいても土台が崩れてしまうと上位に影響を与えてしまう」と考え、身体にとって土台が最も重要であるという土台理論を確立しました。
椎間板は、脊椎の中で最も重要な構造物であると考え、健常な脊椎では椎間板はどこをとっても等しい高さでなければならない、つまり正常な椎間板は平行であるべきと考えました。
土台のゆがみが椎間板にストレスを与え、椎間板が膨れたり、傾いたりすることで周辺の神経組織に炎症が起き身体の様々な機能のコントロールを行っている神経の伝達を妨害し、痛みやしびれといった感覚のみならず、自律神経のバランスや関連する各臓器にも影響を与えるようになると考えたのです。
身体にとって椎間板が重要であるという椎間板理論を確立しました。
もちろんカイロプラクティックには、色々な考え方や理論があり、土台が大切であるという考えのローガンベーシックやアクティベーター・メソド・テクニックがあります。
全く逆な考え方では、HIOテクニックのように上部頸椎や後頭骨の矯正が大切であるという感え方もあります。
一般的にカイロプラクティックでは、骨に焦点を当てますが、筋肉に焦点を当てたテクニックにアプライドキネシオロジー（AK)があります。ご存じの方も多いかと思いますが、O-リングは、この理論を応用したものです。
理論や方法が異なりますが、同じ目的をもって施術家は施術を行っています。
この方法でないから劣っているとか、このテクニックだから優れているとかということはありません。
ただ、そのテクニックを正しく理解をし、正しく矯正ができるかが大切なことです。いくら優れたテクニックであっても正しく理解をされず、正しく使用されなければ思うような効果は得られないのです。
ちなみに、オステオパシーでは、脳からの命令が上手く伝えられないから身体が歪み、不調が起きると考えられているため、上から下、後頭骨から足の方へと矯正を行っていきます。
一般的にカイロプラクティックでは、棘突起がどちらにずれているかで判断しますが、オステオパシーでは、椎体がどのように歪んでいるかで判断をします。
この点は、ガンステッド・テクニックに近いように感じます。
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