2021.04.11

カイロプラクティックを学んで

大阪に養成所がなかったら今の私はなかったと思っています。大阪だったから高知から通うこともできたし、当時は高知から大阪南港まで、フェリーが運航されていましたので、金銭的にも肉体的にも助かりました。

私は、２０００年６月に大阪カイロプラクター養成所を卒業して、その後も、養成所に通学させて頂きました。その当時の養成所は、新大阪、難波、京都に教室があり、ありがたいことに１授業２時間を1,000円で受けさせてもらえました。

当時の学院長には大変お世話になりとてもありがたく思っています。昼休みに、そばを食べに行こうと誘って頂き、ビールも飲もうとごちそうして頂きました。数多くいる生徒の中で多分私だけではないかと思っています。

入学当時、骨を触ってもどれがどれか全くわからず、夜になると妻に電話をして「もしかしたら、入学金も授業料も無駄になるかもしれない」と弱音を吐いていました。

しかし何とかなるもので、毎日毎日数多く触っていると骨を数えることができるようになりました。朝１０時から夜８時ごろまで授業を受けて、お弁当を途中で買ってホテルまで帰ってきて、その日の授業を記憶が新しいうちにノートにまとめていました。

ホテルはウィークリーマンションを借りて、普通部屋には机はないのですが、管理人の方に机を置いてもらいそこで勉強することが出来ました。部屋の大きさは３畳ほどで机を置くと殆ど居場所がないほどでした。一階にコインランドリーがあり、部屋にはお風呂やキッチンもありました。ただ、お風呂は洗うことがめんどくさかったのでシャワーを浴びていました。

卒業して一番困ったことは、実は矯正はそんなに難しくはないのです。難しいのは検査だったのです。

養成所では、見学に来た生徒に、見学に来た生徒を矯正させて自分にも簡単に矯正ができると思わせて、入学させる？方法を使っていたのです。先生が検査をして、手を当てる場所、向き、手の当て方などを教えて矯正をするのですから皆騙されてしまいます。

１回目の来院の際は非常に悪いのですから、検査はいたって簡単にできますが、２回目の来院の際はそれほど悪くないのですから、検査が非常に難しくなってしまうのです。

私はこう思います。腕のいい施術家と腕の悪い施術家の違いは、検査ができるかできないかであると。

検査をしてどこがどんなふうに悪いかが分かれば、ただそれを正しい位置に戻すだけでいいのですから、矯正はいたって簡単になります。